昨日の
ソロバン刑事さんのTBに刺激を受け、MP3プレイヤーに
the Wallflowersの『
Bringing down the horse』を入れる。
ご存知ない方のために説明すると、
the Wallflowersとは永遠に「親の七光りではない」という枕言葉が付くであろう
Jacob Dylan、そう
Bob Dylanの息子が率いるバンドで、シンプルな4人編成(現在)。92年(不確か)のデビュー盤は売れずにレコード会社から契約を打ち切られ、会社を移って2作目の起死回生「Bringing・・」(96年)収録の一曲目「One Headlight」で グラミーを2部門受賞し、一躍メインストリームに躍り出る・・・バンドです。
そのサウンドはアーシーでフォーキーでオルタナティブ。いわゆる米ロックシーンのメインストリームなのですが(注:米の音楽シーンではメインではない。メインはカニエ・ウェストとかジャスティン・ティンバーレイクとかプロデューサー主導の何曲聴いても区別がつかないしょうもないR&B)、いわゆるデッドやザ・バンドの血を引きつつも、ジャム・バンドの陽気さとは無縁で、Jacobの造る曲と声がサウンドに絶妙な陰影を与え、郷愁の念を掻きたてられます。
3枚目『Breach』発表後の初来日ライブを観に2000年の秋(確かその辺)に代々木のNHKホールを訪れ、全く演出の無い男くさいライブに大いなる歓声を送ったものでした。
昔のミュージックマガジン誌をパラパラとめくっていたらインタビュー記事がありました。コンサートは2001年2月の渋谷公会堂・・記憶はいい加減だ
そんな彼らの最新アルバムが出る、と先日当ブログに書いておきながらすっかり忘れていたので、mp3をスイッチオンし、いざ最寄のHMVへ。するといきなり始まる「One Headlight」が素晴らしすぎる・・・
軽くギターを爪弾くと、ドラムが始動、そこにギター、ベース、キーボードが折り重なり、シンプルでありながら力強く美しいメロディーが鳴り響くのです。ああっ、これがロックだ・・ってあまりロックを知らない自分でも思ってしまうのです。
そんな高揚感とともにHMVに到着。どれどれ、どこだどこだ。
おっ、視聴コーナーにあった・・・でも日本盤と普通のUS盤だ、DVD付きのDUAL盤がないや残念。しょうがなく視聴。それにしても何故こんな大きなヘッドフォンが、mp3についてくる小さなゼンハイザーのイヤホンより音が悪いのだろう。
そんなことはさておき、この新作『
Rebel, Sweetheart』もいい!!これは買うべしだ。
と、褒めつつ彼らの全作品に共通する印象。
華がない、何かが足りない。もう一皮剥けないんだよな。