昨日は”最も愛する本”などと抜け抜けと言いながら、今日の昼休みにホテル西洋銀座の裏の公園で、桜を愛でながら同じくらい愛する本を読む、至福の一時。
爽やかな風が流れ桜が満開だというのに全く似合わない
この本は、ジャズ批評ブックシリーズの中で異彩を放つJAZZ(-SOUL-FUNK)本。後発で「ジャズ・オルガン」もあるけど、まずはこれを読め! です。
よくありがちなレコード紹介カタログ本の体裁をとりながらも、その実は原田和典さんにとって渾身の著作(怪作)と呼んでしかるべきでしょう。データとして誠実でありつつ、独自の切り口を提示することで広範な興味を引き起こしています(いるはず)
僕にとっては、先にご逝去されたジミー・スミスよりご利益のあるブラザー・J・マクダフの紹介からガツンと始まります。例えばこんな感じで。
◆ダブル・バレルド・ソウル/J.マクダフ&D.ニューマン
Double Barreled Soul/Brother Jack McDuff & David Newman :Atlantic 1498
《高カロリー・コンビの大いなる邂逅》
がぶりより度★★★★★
しのびより度★★★★★
阿鼻叫喚度 ★★★★★
またもやジャケットが凄い。コテコテ顔、とでもいおうか。このルックスなら何の気兼ねもなく安心して楽しめるというものだ。それにしてもフルートからこれほど黒い響きを生み出すとはデヴィッド・ニューマン恐るべし。
♪この1曲でキメ...「サニー」。何もいうことはないです。
もう一枚、さすらいのゴスペラーことフレディー・ローチを。
◆オール・ザッツ・グッド/フレディ・ローチ
All That's Good/Freddie Roach :Blue Note 4190
《さらにディープに、アーシーに》
ゴスペル度 ★★★★☆
アクの強さ度★★★★★
昼下がり度 ★★★★☆
濃厚なコーラスが全面的にフィーチュアされているが、それもローチの音楽の味付けに過ぎない。サイドメン全員が彼の手足にになってソウルフルな音を生み出す。音楽監督ローチの真骨頂といえる1作。
♪この一曲でキメ...「ロイエ」。こんなに安っぽい哀愁の漂う曲もまれです。
こんな感じで紹介されるアルバム計509枚。嗚呼・・また中古CD屋に寄ってしまう自分がいる。
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検証のためにネットをチェック。この本のファンの多さに改めてびっくり。みんな好きなんですね。批判をくれてるのは2chのオタクくらい<こいつらはどうでもいい。