7時スタートを目論んでいたけれど、例によってグズグズ。
おまけに三連休初日の渋滞とぶつかって、結局スタート地点の
五日市中学校に到着したのは、9時ジャスト。
今日の試走の
予定目標は、スタート地点のここから
第一関門の浅間峠を越えて、都民の森の頂点三頭山までの36km。
先日のエクステラ30kmは4時間だったし、北丹沢の43kmも7時間ちょいだったから、36kmだったら6時間あれば余裕だろう、と甘く見ておりました。
もとアートスポーツで先日のエクステラでコースディレクターをされていた佐藤さんのチーム、ハッピートレイルズの方々が明日、五日市~月夜見まで42kmのTTをされるというので、それに肖ろうという算段です。
装備は写真の通り。補給食は
ハイドロパックに水1Lとアクエリアス1L、さらにCCD粉末2袋をシェイク
パワージェルのストロベリー3袋をフラスコに。
カーッボショッツのコーラ2袋をフラスコに。
ウィダーインゼリーのエネルギーを1パック。さらに赤飯ムスビ1ケ。
スタートして川に向かっての最初の下り部分で1人のランナーを抜きます。
「どこまで行きます?」と聞かれたので
「三頭山まで!」と答えると、
「そりゃ~走らなければ間に合わないですね」 えっ、やっぱり?
川を渡り舗装道路をハイクアップしながら、いよいよ登山道へ。
北丹沢に比べれば緩いと言われても「どこが?」という感じ。
さっそく走るのを止めて歩きに入ります。すると1人の大学陸上部のような
ランナーが軽快に抜いていきます。追おうとするも直ぐに断念。
しばらく進むと送電所に到着。特に指示看板がなく、また持参の奥多摩25000分の1地図ではちょうど切れているところ。迷った末に右側の舗装路ではなく、左側の登山道を選んでしまいました。これが失敗。1kmほどいったところで大きな林間公園の終点にいきあたりジエンド。もときたアップダウンの道を戻り送電所を右折すると、試走?か微妙は10名くらいの集団がいらっしゃいました。こちらだったのか。
彼等を抜いてT字路へ。地図があり右折。ちょっと進むと直進と左折のT字路があり、悩んでいると二人組みの試走ランナーが通りがかり、直進でしょうと仰るので2人で着いていくことに。
するとやはり経路の今熊神社があり正解。しかも境内の石段を上がっていくので、自分ひとりだったらここも間違っていただろうな~と、お2人に感謝です。
それにしてもこのお2人、実に軽快に登っていきます。お1人がショートパンツに半袖、もう1人が半タイツにクイックステップ(自転車チーム)の半袖ジャージ。話を伺っていると自転車ジャージの方はトライアスリートで長谷恒は初めて。ショートパンツの方が去年初めて出て今年は2回目とのこと。
そして驚くのがそのタイム。9時間54分!!!
ちなみに実現できないだろうけど、自分が目標として掲げているタイムが15時間なのです。あのfitteの亘さんですら14時間台、オガワさんは・・・
さらにお2人とも今年の北丹沢に出られたとのことで、タイムは4時間58分と、トライアスリートの方も5時間15分・・・ちなみに自分は7時間23分でした。
(後にネットで調べると、春のfujimiでは42kmを2時間59分と山岳なのにサブスリーで横山さんより速く、先日の王滝でも42kmを3時間18分で走っていらしゃいました)
ショートパンツの方はもともとオリエンテーリング出身の方だそうで、どうりでと納得。
お話しをしつつ、徐々に送れていき、11km地点の市道山分岐が彼等に近づけた最後で、あとはどんどん遠ざかっていかれました。
その頃には疲労が大分進み、彼等ですら三頭山の手前の西原峠までと言っていたのに、自分が三頭山まで辿り着けるのか、激しく赤ランプが点滅してきます。
またこのセクションは、これまた地図に掲載されてない範囲で、もっと簡単かと思っていたのに、そうは問屋が卸さない厳しいアップダウンの連続。中途半端にスピードが出せる分、逆に北丹沢よりきついんじゃないでしょうか?
などと文句を言いつつ、先行している試走ランナーを抜いていきます。たまに「2人組み通り過ぎました?」と聞くと「だいぶ前に抜いてきましたよ~」などの返事。まだそんなにたっていないはずなのに・・僕がいる時は、かなりスピードを併せていただけていたのでしょう、申し訳ございませんでした。
ひたすら続くアップダウンの連続に、capyさんの言った「また登りが来るのなら下らせないでくれよ~」の意味を体感しつつ、進むスピードが落ち、徐々に立ち止まる場面も出てきます。
ハンガーノックの恐怖もあったので、適宜採っていたパワージェルも飲みつくしサイドポケットの補給食を入れ替え。水分補給も急ピッチで15km地点で半分近く消費しています。
生藤山や三国峠を越え、先日キャンプした際にやってきた浅間峠(=第一関門でもあります)の標識が近づいてきましたが、この辺で真剣に考え始めました。
都民の森駐車場で待っている相方には「遅くとも3時に」と伝えてある。
なおかつ奥多摩周遊道路にはゲートの閉まる時間がある。
なおかつ遅くなるとルートファインディングに不安がある。
すなわちハンディLEDライトはあるけど高照度ヘッドライトは持ってきてない。
また自分の携帯も相方のもAIR-Hなため、この辺りは殆どが圏外で連絡つかない。
そして山から下りられるポイントも限られており、22.69km地点の浅間峠に到着した時点(2時ちょうど)で選択肢を
1)予定通り三頭山まで12km走り都民の森駐車場まで下る。
2)その手前の西原峠まで9.6km走り、下山路を分岐し都民の森駐車場へ向かう。
3)西原峠まで走り、バス停のある数馬まで下りバスで都民の森を目指す。
4)途中の笛吹峠まで走り、檜原街道まで下る。
5)ここで下山し上川乗に出てバスで都民の森を目指す。
と悩んだ末、(5)を選び、20分で一気に下山。上川乗のバス停に辿り着きました。
念のために携帯を見てみるも圏外。そして電話ボックスから都民の森管理センターに電話し呼び出してもらうというオプションも考えていたけど、そもそも公衆電話もなし。
そしてバス停の時刻を見ると奇跡的に20分後に数馬行きがあったので、それに乗る事にするが、五日市駅行きを待っている人が「さっき行ったばかりだよ」と不吉な事を仰るので、バス停前の民家の人に水を分けてもらうと(2Lを殆ど飲み切っていました)、とりあえず都民の森目指して走り、バスが着たら手を上げ止まってもらう作戦でスタート。都民の森まで12kmです。
なんとか次のバス停(2kmありました)までバスに追いつかれることなく辿り着き、時刻を見ると2分前。よ~しと待っていると待てど暮らせど来ず、5分くらい過ぎて登場。ほっとしました。
バスの中で赤飯にぎりを食べ水を飲み、身体に体力が戻ってくるのが実感できます。終点の数馬のバスターミナルにつくと、無料の都民の森行きバスがちょうど待っていました。素晴らしい!
このバスに乗り、ようやく都民の森に到着。3時30分でした。
相方の車を発見し、向かう途中で外人さんに呼び止められます。
「長谷恒の試走?」「そうです」などの会話(英語でですが)をしたその外人さんは、
横田基地の海兵隊のランナーズクラブ、Yokota Stridersのpresident, Mr.Ericさんで今年の富士登山競争も4時間20分で完走したランナー。長谷恒も出るそうで、暫くラン談義を(拙い)英語で交しました。
僕のぼろぼろの地図を見るや車まで戻り、地図とカレンダーがくっついた素晴らしいポスターを見せてくれ奥多摩ビジターセンターで貰ったとの事。五日市駅でもあるかも?との事なので帰りに寄ってみることにしました。
メールアドレスやWEBアドレス交換、生後7ヶ月の愛娘RINAちゃんと記念撮影をしてから、試走ランナーがウロウロしている都民の森を後にしました。車で周遊道路/檜原街道を下ると、ランで駅に向かう試走ランナーも多く、レースが近づいてきているのがひしひしと感じられます。
駅について観光センターに行き係りの方に伺うと奥から出してくれました。
この地図は素晴らしいです。なおかつ無料!
喜び勇んで駅内コンビニでビールを買い、ビールを飲みながら佇んでいる試走ランナーに地図の事を告げつつ車へ戻り、相方運転の助手席で眠りに落ちつつ、連休で混んでいる中、家に帰ったのでした。
本日の走行距離計、約30km・・・これだけですか。